身近な死|独身サラリーマン

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Arime Death Storyとある田舎育ちの私は地元の大学を出て、今は誰もがその名を知る東京の某大手企業で働いている。

この会社で働くことは学生時代からの夢でもあったが、やはり層が厚いというか、優秀な人材が揃っていて地方大学出の私は人の2倍も3倍も必至で仕事をしてやっと今のポジションを掴むことが出来た。

そんなわけなので就職して5年、一度も田舎に帰っていない。

思えば、母は女手一つで私を大学まで出してくれた。女性が収入を得ることはさぞ大変なことだったろうと今になって有難味がわかる。

大学時代、一緒にバカやって過ごした仲間たちの殆どは地元企業に就職か家業を継いでいるのでやり取りはメールと電話、たまに東京に出てくる時に飲みに行く程度だったが、仕事の愚痴にも付き合ってくれる大切な存在だ。

 

少し仕事に行き詰まり気味の私は最近やたらと故郷が懐かしくなる。

そんな中、たまたま故郷への出張の話が舞い込んだ。

 

商談は金曜の夕方からなので前日夜に車で向かい実家に泊まることにした。

土曜は昔の仲間たちと飲みにでもいくか、など久しぶりの故郷での楽しい時間を思いながら車を走らせる。

そういえば、母の日が近かったのでガラではないがたまにはカーネーションの花束でも買って行こうかと途中にあった花屋へ寄ってから高速道路へ。

 

日頃の睡眠不足もあったのだろう、空いていて単調な道が続く高速では睡魔に勝てなかった。はっと気づいてブレーキを踏んだ時には、遅かった・・・

私は居眠り運転が原因で命を落としてしまった。

 

あぁ、やってしまった。母のブリ大根となめこの味噌汁、もう一度食べたかったなぁ。

親孝行も出来ないで、本当にごめん。

 

地元の気が置けない仲間たち。もう一度昔みたいにワイワイやりたかったよ・・・

仕事で悩んでいるときはさり気なく励ましてくれたよな。
ありがとう・・・
 
 
 
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